EGOの野音2008/07/21 23:13

Ego-Wrappin' And The Gossip of Jaxx 野音


彼女はボクとの約束に三回に二回は来ません

”待ち人は来ない”

そういうものだと彼女からボクは学びました

だからこの日の約束も、
怪しいモンだと思いつつ待っていました

一人で行く覚悟も出来ているので、余裕なモンです

しかし、こちらの期待を裏切るように5分遅れで
彼女は待ち合わせ場所にやって来ました

一年半振りに会った彼女は少し痩せたようにも見えますが
想像より変わった感じはしませんでした


彼女は数年前から心が不安定で、
今は仕事も辞め、通院しながら治療を続けています

「去年、二回オーバードーズで死にかけちゃった(笑)」

少し前にそう明るく言われた時、ボクは怒ってしまいました

”ふざけんなよ!そんな事で死なれたら…
周りの人間の気持ちも考えろよ!!”

周りの人間の事を思いやる余裕が有れば
薬なんて飲まない…そんな事は分かってるけど、
やり切れなくて怒ってしまいました


でも、この日の彼女は調子が良さそうでした

「病院を替わって、処方して貰ってる薬がとても合うの」

そうか…薬の力なんだね

「前は、人ゴミとか大音量の場所には行けなかったんだけど
この薬を飲むようになってからは大丈夫になったの」

彼女の気分転換にと誘ったライブ
ボク自身楽しみにしていたEGO-WRAPPIN'の野音

しかし、ライブ前DJが入ってかけるBGMが
あまりの大音量で会話も出来ないほど
薬が効いているとはいえ
彼女に与える影響が気になって気が気じゃない

ライブが始まったら始まったで、真後ろの席で酔っぱらい客が
周りの迷惑を気にすることなく大はしゃぎでイライラ…
挙句の果てにライブ後座席の下に置いていた彼女のバッグに
奴らが零したビールが掛かってる始末…

ふぅ…まったく…

そんなこんなで、彼女の様子を気にしながらのライブは、
集中できなくて楽しむどころか、何だか疲れました

まあ、何とか無事にライブは終了

「楽しかったよ!」

なら良いけどね…

「あ、ちょっと待って」

そういってバッグから薬を取り出した彼女

薬を口に入れようとする手が震えていました…

元気な頃と変わらないように見えるのは、やはり薬の御陰…

…聞いていた事とはいえ、胸が痛みました

調子が良さそうならライブ後飯でも、と考えていましたが
帰した方が良さそうです

一人で帰すのが不安だったので、
お父さんが迎えに来てくれるという駅の改札まで
彼女を送りました


駅までの電車の中、病気の話以外に
フィギュアスケート好きの友達に付き合って
スイスまで行った話をする彼女

しかし、明るく話していても、何処か余裕がなくて、
完全復活までには、まだまだ時間が掛かりそうです



中納良恵の声には神が宿っています
彼女の歌を聴いてるととても気持ちがハッピーになります

ボクは今日、余裕が無さ過ぎて楽しみきれなかったけど…



さて、彼女に女神の唄は響いたでしょうか




SETLIST (Ego-Wrappin' And The Gossip of Jaxx 野音)

Sun Dance
新曲
カサヴェテス
Nervous Break Down
gigolo(with浜野謙太/SAKEROCK)
あしながのサルバドール(with浜野謙太/SAKEROCK)
新曲
新曲
a love song(withたけこうじ/Little Tempo)
Calling Me(withたけこうじ/Little Tempo)

黒アリのマーチングバンド
PARANOIA
サイコアナルシス
くちばしにチェリー

Go Action
Girl Just Want to Have Fun(feat.いとうせいこう)

(アンコール)
新曲
Nice Time (All Stars)