松原の商店街入口2007/01/08 17:16

松原の商店街。(パワショ)

去年の秋、この商店街を訪れてショックを受けました

昔懐かしい昭和の雰囲気を残す商店街は
いつの間にか空き地だらけになっていて
それはもう商店街とは言えない有様でした

入り口にある饅頭屋”鶴之堂本舗”だけが
一件、気を吐いてる感じです
(この店は昔”アトム堂”じゃなかった?)


どうして、こんなことになってしまったのだろう…

松原の商店街2007/01/08 17:16

松原商店街。(パワショ)

どうして、こうなる前に写真を撮りに来なかったんだろう…

手遅れな気分になりながら
商店街が完全になくなる前に少しでも写真に撮りたくて
今回も、ここに来ました

鶴之堂本舗で豚まんを買いたかったけど
お腹が一杯だったので諦めてスルー…
(ここの豚まんはとても美味しいでんです)

また、次の機会に

松原の木2007/01/08 17:17

松原の木。少し焦げてました…(パワショ)

商店街(だった所)を中に入っていくと
奥はもっと酷い状態で空洞のような空き地が出来ていました

イケチャンの話しだと何年か前に火事があって
こうなってしまったとの事

空き地の真ん中辺りにある大木はよく見ると
確かに焦げ目が有りました

とても痛々しい光景です

周りの焼け残った建物も、廃墟化したモノが目立ちます

何だか、ここにあった町はこのまま
無くなってしまいそうな雰囲気で、悲しい気持ちになりました

やけあと2007/01/08 17:21

焼け跡から。(パワショ)

でも、見晴らしがよくなって見える事もあります

この一郭にある建物達はどれも皆個性的で
どんなデザイナーズな最近の建物より魅力的です

このまま、ここにある建物がつぶされて
センスの欠片もないマンションが建ったりしませんように…

中央マーケット2007/01/08 17:27

佐賀市中央本町の中央マーケット。(パワショ)

銀行でお金を下ろし、僕らは中央本町の中央マーケットへ

実は今回、散策の最終的な目的は
中央マーケットの中にある餃子屋さんです

佐賀にいる頃はよく食べに来ていたのですが
東京に行ってからは、なかなか来れませんでした
だから久しぶりに、ここの餃子が食べたかった

問題は店が開いているかどうかです

イケチャン情報だと昨日は開いていたという事なので
大丈夫だとは思うのですが…

ぎょうざや2007/01/08 17:30

『手作りぎようざ専門店 田中ぎようざや』(パワショ)

中央マーケットの昭和の匂いのする入り口を
奥に入っていくと、ほぼ突きあたりにその店は有ります

餃子屋は開いていました

店構えが少し綺麗(派手?)になっている気がします
こんな大きい看板は昔はなかったような…
昔は商売っ気ゼロという感じだったので
いつ店が無くなっても不思議じゃない雰囲気だったから
そういう”色気”が出てきたいうのはうれしいです
(だって店を続ける気があるってコトでしょ?)

電気は点いてるけど、人気のない店のドアを開け声をかけると
若い女の人が出てきました
(いや、若いと言っても四十は過ぎてそうな…だって、この店は
お爺ちゃんとお婆ちゃんがやってる印象しかないから…)

代替わりしたのかな?すると、爺ちゃん婆ちゃんは…

取りあえず、持ち帰りで二人前頼んで店内へ

ぎょうざや店内2007/01/08 17:30

田中ぎょうざや店内。(パワショ)

十年以上ぶりに入る店内は
席が七つ有るけど、
大人だったら五人も入れば一杯一杯になります

内装も少し綺麗になってたけど、
その狭さは昔と同じで懐かしい


餃子を焼いてくれたのは応対してくれた人とは違う女性でした

さっきの人より若そうです
姉妹でしょうか?

店内の写真を撮っていると
その人が怪訝な顔で
「…写真撮ってどうするんですか?」
と、聞いてきました

ボクは慌てて「変な事には使いませんから!」と
ブログに載せたいという話しをしました

「変な事に使わないなら良いんですけど…
普段は年寄りが店をやっているから
つい、不安で」

え、お爺ちゃんお婆ちゃんはご健在なんですか?

実は、彼女はお孫さんでした

色々話を聞くと
お爺ちゃんは三年前に91で亡くなったらしいのですが
お婆ちゃんは87の今でも現役で普段は餃子を焼いていて
でも、今日は実家(?)に戻っていて
それでお孫さんの彼女が代わりに店番をしているとの事

87で現役!!素敵ですねぇ!

今度はお婆ちゃんのいる時に来たいです
それまで元気で現役を続けて下さい

空港2007/01/08 19:08

佐賀空港にて。(コンタ)

結局、予定時間を三十分も圧して実家を出ました

それでも、イケチャンが車で送ってくれたおかげで
空港には余裕で到着

チェックインを済ませ搭乗口でイケチャンともお別れです

別れ際、イケチャンが言います

「あのさ…うん、オレもガンバルから…!」

…何か、うれしくなりました

おう、オレもガンバルよ!またな!

笑顔で別れました

(イケチャンの次の職場が良い所だとイイネ)



出発までにはまだ時間がありました
待合室のソファに座りボーっと時間をつぶします


…実は少しだけ期待していたんです

一年前のコトを後悔した”彼”が連絡を取ってくる事を…

まったく…何を期待してんだか…諦めが悪いったらありゃしない
おめでたい人間だと我ながら呆れてしまいます

彼はもう本当に友達では無くなっていたんだと
やっと納得できました





”空港で別れ もう二度と会えない
死ぬ前に思い出して ずっと涙こぼれる
人生は すごくきれい

小鳥たち とまってる 籠の中でゆらゆら
今それを壊して 大空に放すんだ

どんなに 言われてもいい
僕の方が あたたかいよ

さよならを言う時は ちゃんと瞳合わせなくちゃ
理由なんてないけど 悲しみは容赦ないぜ

人生は すごくきれい”


浅井健一 「空港」

ぎょうざ2007/01/08 22:31

田中ぎょうざやの餃子。(パワショ)

焼いてもらった餃子は東京で食べました

冷めてしまったけど、まだ少し温かみの残る餃子をつまみに
ビールでひと息

肉厚の皮で包まれた餃子の味は
昔とほとんど変わって無くて
もっちりした皮の甘さと中の具のジューシーさが美味しい

十日ぶりのアパートは、まだ少し落ち着かない感じで
でも、この佐賀の味を呑み込んで一晩眠れば
また、いつもの日常に戻れるでしょう





後日談

某SNSで餃子屋のお孫さんと偶然の再会(?)

そこで、屋号は無いんですか?と聞いてみました

中央マーケットにはもう一件餃子屋があるのですが
その店も、この餃子屋さんにも屋号の看板はなくて
仲間内では、ずっと「中央マーケットの小さい方の餃子屋」
で通っていました

すると彼女の話では、もう一件の餃子屋と差別化するために
最近になって屋号を付けたとの事
(最近なんだ…w)

「『手作りぎようざ専門店田中ぎようざや』ということで」

”田中ぎょうざや”

らしい名前で、いい屋号です