Equilibrium2009/12/06 05:45

白金の坂(コンタ)








「気の毒に」(プレストン)




「君は、その言葉の意味を分かってない」(パートリッジ)








映画「リベリオン」より





上っ面だけで、実感のない言葉は、空しいものです

特に善意を装った言葉は、悪意の言葉より質が悪い

言われた方は、拒否しづらいから…





走ってきました


夕方前に降り出した雨は
夜には止んだようです

まだ乾ききれない道

白金の坂道は銀杏の葉で敷き詰められていて
とても綺麗でした

しかし、銀杏の香りは危険です(笑)

雨に濡れた葉を慎重に踏みながら
坂を上がって行きました



前回よりも少しだけ長く走りました

そうして、また願をかけました


”ボクに関わる全ての人が幸せでありますように”


一時間ちょっとの走りと、50円の賽銭では
神様も請け負ってはくれないでしょうか?

(苦笑)…







”しかし貧しい私は
夢を見るしかなかった

夢をあなたの足の下に

そっと踏んで欲しい
私の大切な夢だから”


「ウィリアム・バトラー・イェイツ」(リベリオン劇中より)







子供の頃から夢ばかり見ていました

貧しい人間は
夢を見る才能にだけは恵まれるのかも知れません



ボクの夢を踏んづけてるヤツが居ます…

避けられないのなら、
そっと踏んでほしい

ボクの大切な夢だから…



                                       ・

スターシャは?2009/10/03 22:03




世代踏み絵的な話題ですが…

キムタクがやるやらないで噂になっていた
実写版「宇宙戦艦ヤマト」のキャストが
とうとう発表になりました

(エリカ様がやるやらないでも噂になってましたが…笑)


キムタクの古代進は、まあ、有りかな…




《実写版「宇宙戦艦ヤマト」キャスト一覧》


キャスト  役名     役柄設定


木村拓哉  古代進    ヤマト戦闘班リーダー


黒木メイサ 森 雪    ヤマト戦闘班ブラックタイガー隊


柳葉敏郎  真田志郎   ヤマト技術班班長


緒形直人  島大介    ヤマト航海班班長


池内博之  斉藤始    ヤマト乗組員、空間騎兵隊隊長


マイコ  ★相原     ヤマト乗組員、通信班


堤真一   古代守    進の兄。駆逐艦ゆきかぜ艦長


高島礼子 ★佐渡先生   ヤマト艦内の医師


橋爪功   藤堂平九郎  地球防衛軍司令長官


西田敏行  徳川彦左衛門 ヤマト機関班班長


山崎努   沖田十三   ヤマト艦長


★原作では男性の設定だったが、映画では女性に変更



森雪は予想通りに黒木メイサ

うーん…その前に候補に挙がっていたエリカ様の方が
イメージ的には合っていたかな?

佐渡先生が高島礼子… 泉谷じゃないんだ(笑)
沖田十三の山崎努もイメージじゃないな…
(髭付けるのかな?)

アナライザーは着ぐるみか…3Dでしょうか?

それにしても、スターシャのキャストは?
古代守が出るんなら、スターシャが出ないわけ無いよな…

あ!デスラーが居ない!?
デスラーはどうなっているんだろう?



”キムタク・古代進で初の実写版ヤマト発進!”
http://www.sanspo.com/geino/news/091003/gng0910030506002-n2.htm




こちらは、パチンコ”CR宇宙戦艦ヤマト2” PV
これがなかなか良くできていたりします
実写版にはこれ以上のモノを期待したいのですが…







何にしても、「さよならジュピター」みたいな事にならない様
祈るばかりです






安心 安心2009/02/18 16:32

荻窪にて(コンタ)









「クロもね。いっぱいネジ無いの。

心のネジ。

でもクロの無い所のネジ、シロが持ってた。

シロがみんな持ってた。」









              松本大洋「鉄コン筋クリート」より










ずっと観たいと思っていた映画でした


でも、なかなかタイミングも合わず、レンタルにも行けず、
観れないでいたのに…


先週の金曜、仕事中の会社で深夜
偶然回したチャンネルで、出くわしてしまいました




このタイミングで…



必要なモノとは必要な時に出会う





ボクはいつもそうです















ボクにも沢山のネジが足りません

その所為か、たまに心がギシギシ言います


でも、ボクは誰かの為のネジを持っていたりもします




そのネジを、”その人”に渡して上げる為に

ボクは生き延びているのかもしれません



                                  ・

大丈夫であるように2008/12/24 20:09




クリスマスイブ

出来れば、

ハニーやダーリンやベイビーとケーキを囲んで

それがベスト

まあ、独り身なら友達や同僚とパーティー

一人で過ごすなんて言うのは最低

(それなら、会社で仕事してる方がマシじゃない?)

で、ボクは何をしたかというと、

クリスマス気分で浮かれている渋谷へ
一人で映画を観に行くという、
なかなか残念な事をしてしまいました(笑)



『大丈夫であるように -Cocco 終らない旅-』

プロデュース・監督・編集:是枝裕和

http://www.dai-job.jp/


基地の島で、諦める事を余儀なくされた人々

その中で諦めれなかったCOCCO…

青森の女性からCOCCOに届いた一つの手紙

その手紙を切っ掛けにCOCCOは六ヶ所村を訪れ、
広島へ行き、沖縄について改めて愛情を深くする…







「言いたい事は一つです

生きろ・・・生きろ・・生きろ、生きろーーーーーーっ!!」

”COCCO”






色々考えたし、色々言いたい事はあるけど、

色々な言葉を使えば使うほど、

伝えたい事が逃げていきそうです



この映画はエコとか自然保護の為の映画ではありません

COCCOという歌い手の生きる様の映画です

その生き方から、ボクらは何を感じ、
そして、どう生きるか、それを突きつけられる映画です








「大丈夫にして上げられないし…

でも、大丈夫であるようにっては、いつも思ってるから」

                      ”COCCO”

                    













”さあ 生きる為に行こう
 
手を伸ばすなら 君が望むなら”







そう、生きる為に行こう

手を伸ばしやがれ!!






映画か‥???2008/08/09 17:20

千恵さんと恋人赤須さん役の榮倉奈々と瑛太


栄倉奈々と瑛太主演「余命1ケ月の花嫁」
http://news.www.infoseek.co.jp/search/story/07nikkanspettp10808070003/%25CD%25BE%25CC%25BF1%25A5%25AB%25B7%25EE%25A4%25CE%25B2%25D6%25B2%25C7/

今年五月、TBSで放送されたドキュメンタリー
「余命1ケ月の花嫁~乳がんと闘った24歳 」
の映画化

進行の早い若年性乳がんと闘う長島千恵さんと、
彼女を支える家族や恋人の生活に密着したドキュメンタリーは、
あまりにも痛々しく絶望的で、
観終わった後、その救いの無さに落ち込んでしまいました

そのリアルな絶望を見せられた後に、役者の”芝居”を観ろと?

どんなに役者がいい演技をしても、
実際に死を突きつけられた本人の思いを
再現できるはずはありません

そして、ボクらはモニター越しとはいえ
演技でない千恵さんの姿を観てしまってるのです‥
実像の無い小説の映画化とはワケが違うんです


”「乳がんと闘う自分の思いを同世代の人たちに伝えたい」
という長島さんの思いを実現する為”

それが、制作側の言い分のようですが、
だったら、ドキュメントを再放送すればいい

テレビより観る人を限定してしまう映画化は
「多くの人に伝えたい」という想いとは矛盾していて、
どう口実を繕っても、本も売れたし視聴率も良かったから、
「もう一儲け」と思えてしまいます


もし、千恵さんの死を商品化しようとしているなら、
その人たちは愚劣だと思います


                                      ・

ある日曜日2008/05/25 03:37

レイク・エルシノアのレース(「On Any Sunday」より)


「On Any Sunday」(放題「栄光のライダー」)


この映画をYou Tubeで観ていたら、
自分がバイクに乗り始めた頃の事を思い出しました

18の時、
車の免許を取ったはいいけど車を買う金なんてなくて、
友人の勧めで原付を買ったのが、ボクとバイクの始まりです

買ったバイクは、新古の2ストオフローダーの「ハスラー」
スズキのバイクでした

初めて乗るバイクは、法定速度の30キロで走るのも怖くて、
おっかなビックリだったのを覚えています
(今は逆の意味で、怖くて30キロなんかじゃ走れませんw)

でも、純情だったのも最初の頃の話し

バイクを勧めてくれた友人がツーリングが好きで、
それに引きずられるように
日曜になると海だ山だと走りに行って、
そして、何度も転けて(笑)、すっかりバイクの虜になりました


思うのですが、転けるという経験は大切だと思います

転ける事で、バイクの限界を知り、自分の限界を知ります
限界を超えた時の対処法も覚えます

安全運転というのは、そういう経験の中から
身に付くモノなのではないかと思います

だからと言って、公道で転けるのはリスクが大き過ぎます

ボクは、公道でも沢山転けて…その経験も大きいけど
河川敷で走った経験が大きかったです

河川敷に、誰かが作ったオフロードコースがあって
そこで友人と何回か走って遊んでいたのですが、
土だから、当然滑りやすい
でも、土だから転けてもバイクも人間もダメージが少なくて
安全に転けれました

そうして、タイヤを滑らせる感覚やカウンターの当て方など
バイクをコントロールする基本的な事を覚えた気がします

実は河川敷でバイクを走らせる行為は禁止されていました

オフロードコースも誰かが造ると潰されて、
また誰かが作るという感じで、
河川パトーロールとのイタチごっこでした

しかし、駐車場の問題と同じで、
場所を提供せず、規制だけ強化するという行政のやり方で
道路の秩序を守るのには限界があると思います

河川敷の一部をバイクや車の為に解放する
山の旧道を日曜のある時間だけ解放する

そうする事で、バイクの危険さや楽しさを多くの人が共有し、
安全に対する意識も高くなるように思えます

そして、バイクや車で走るコトが違法行為から
スポーツや娯楽へと換わり、
文化として根付いていくんじゃないでしょうか



映画の中に出てくるエルシノアレース

田舎町で年に一回行われる町を挙げてのレースは
まるでシティマラソンのように
老若男女問わず、バイクレースを楽しんでいて
こんなレースに参加してみたいと本当に思いました

欧米にはしっかりとしたモーターサイクル文化が
根付いているから、レースに対しても理解が深いです

日本でエルシノアのようなレースが
出来る日が来るでしょうか…?

そんなレースに参加できる日が来る事を待ち望んでいます


                                     ・

アンフェア2008/04/12 23:37

アンフェア

「アンフェア」の劇場版をテレビで見ました

テレビシリーズが面白かったので期待していたのですが
かなり残念な出来でした…

テレビシリーズは、
次々に真犯人が入れ替わるというストーリー展開が
シリーズ通して緊張かをもたらしていて面白かったのに
劇場はシリーズの手法を踏襲していても緊張感はなく、
ダラダラと人が死んでいく大味なストーリー展開で
誰に感情移入も出来ないまま、観ていて飽きました

もっとシナリオを練って欲しかったです

シリーズがヒットしたから、劇場を造りましょうという
安易な企画だったんだろうね…


「踊る大捜査線」にしても「ケイゾク」にしても
劇場になると魅力が半減してしまうのは何故でしょう


安易な企画だったとしても、脚本家やPや監督は
もっと、劇場映画を作る意味というのを
本気で考えて欲しいモノです

表現したい事もないのに、
中途半端にセットに金掛けただけの劇場版が多すぎます

                                    ・

ニューシネマパラダイス2007/09/29 23:38

ニュー・シネマ・パラダイス

今更のようですがニュー・シネマ・パラダイスを観ました

ずっと観たいとは思っていたのですが
二時間を超える映画は集中力が持たなくて
何か口実がないと、なかなか手が出ませんでした

しかし、やっと口実ができたので覚悟を決め観る事にしました


良い映画を観ると、ボクは力が抜けたようになって
頭もボーっとして何も考えられなくなります

…確かに名作と言われているだけの事はありました

三時間近いですが、それだけの尺を必要とする映画でした

頭がボーっとします…
身体に力が入りません…


結果、この歳になって観て良かったような気がします

この歳だからこそ、アルフレードの想いの意味や
トトの切なさがリアルに感じられる気がします


ラストシーン、トトがボクのマネをするような姿勢で
映画を観ていて可笑しかった(笑)

ボクと同じ様な姿勢をして、ボクと同じように涙ぐんで…
ここでは、トトとボクは同じ映画を観る同じ観客でした

良い映画を観ると、皆同じ様な行動を取るんだと思ったら
嬉しくなりました


                                   ・

らっしゅあわー32007/09/09 23:28

深川の空(パワショ)

腹ごしらえもしたし、お酒も入って微酔いで
「東京都現代美術館」へ

森下辺りでは殆ど人を見なかったのに
美術館に近くなると人が増え、「まさか…」と思ったけど
その人達はみんな美術館に吸い込まれていきます…

……男鹿さんを侮っていました……
(いや、ジブリを侮っていたと言うべきか…)

お客さん少なかったら可愛そうだな…何て気分は
美術館の入り口で”120分待ち”の札を見て吹き飛びました

「男鹿さんゴメンナサイ!」と心の中で平謝りです


120分並ぶのは辛いという事で、
この後に行く予定だった映画を前倒しにする事にしました

錦糸町に移動して「ラッシュアワー3」を観ました

この映画は、ジャッキー・チェンのアクションと
クリス・タッカーのしゃべりを楽しむ映画で…ホントにそれだけで、
「だから、ドラマなんてどうでもいい」という
嘗めたシナリオに、少し腹が立ちました

真田広之が存在感のある適役をしっかり演じていたのですが
(久し振りのアクションも頑張ってたし)勿体なかったですね
存在感という点で言えば、
真田はジャッキーを喰っていてとボクは思います

でも、御都合主義の無理矢理の展開にドラマはズタズタで
キャラクターに思い入れ出来なくて、
真田の演技は空回り…可愛そうでした

(何気に工藤夕貴も出ていて、アクション頑張ってました)

まあ、一番可愛そうなのはジャッキーですけどね

リリイ・シュシュ2007/06/22 01:28

「リリイ・シュシュのすべて」岩井俊二

「リリイ・シュシュのすべて」


岩井俊二は好きで殆どの映画を観ているけど
ただ、この「リリイ・シュシュのすべて」だけ避けてきました

残酷な映画なのは…
岩井俊二の作品の中で一番残酷な映画だろうというのは
予告を観た時に分かっていたから
…だから、避けてきました

避けてきたくせに、麦畑の風景を観たくて
ついに、今日観てしまいました…









…痛い…









…想像した通りに麦畑(稲?)は美しくて…

そして、とても「痛い」映画でした

「花とアリス」を観た時も思ったけど
岩井俊二は、どうしてこんなにも残酷なのでしょうか…


田園の美しい風景から始まるこの映画の登場人物達は
最初から、最後まで徹底的に惨めで無様で最低です

そして、この登場人物達には最後まで
ありがちな救いは訪れません

主人公が最後に起こす、”ささやかな”抵抗も
あまりに手遅れで本人を含め誰も救えないモノでした

最後のシーンも、観ようによってはハッピーエンドを
予感させてると見えなくはないですが、
どう考えても、この後にハッピーな未来があるとは思えません…


主人公が十四歳前後の物語は
とても美しい映像の中、残酷が溶け込んでいて
痛くてしょうがないのに目が離せない…逃げられない、
まるでSMです


ボクの十代も惨めで無様なものでした

今、想い出してみても楽しい事なんか
何も無かったように感じます
だからこの映画は、無力で弱い最低な十四の頃の自分を
想い出させて、観てるウチに嫌な汗が出てきました


観終わった後、映画の空気に当てられたボクは、
非常に疲れていました
そして落ち込んでもいました…ホントに凹んだ…

もう少し若かったら号泣していたかもしれません

今、十四のコ達にこの映画を見せたとして
そのコ達はどう感じるんでしょうね…


仕事の参考だったのに、仕事をする気分じゃなくて
少し早かったけど帰宅してしまいました


ちょっと、引きずりそうです…