フクばあちゃん2005/11/28 06:26

(平田)フクばあちゃん。いい笑顔です。
さっき深夜のドキュメント番組で、
84歳のいまだ現役で行商をやってる(平田)フクばあちゃんを
取り上げてました。

このばあちゃんは野菜や魚を満載した軽トラを自分で運転して
佐賀の牛津あたりで商売をしていました。
(84歳とは思えないハンドルさばきです。)

ばあちゃんが軽トラのクラクションを鳴らしながら車を止めると、
どこからともなくわらわらとおばちゃんやばあさんたちが
軽トラのまわりに集まってきます。

今やどこにもコンビニがあってスーパーも西友が24時間営業を
始めているこの時代に行商?
商売になっているのか?
と思われる方もいるかもしれませんね。
とくに都会で生活しているヒトは。


佐賀は市街地からすこし離れたところに大型のスーパーが
沢山できています。
そこに行けば生活に必要なモノは全て手に入ります。
しかも安くね。便利なモノです。

しかしその便利さを享受するにはひとつの条件があります。

それは車があるコト。
とーぜん運転できねばなりません。

コンビニだって同じようなモノ。
東京のようにどこにでもコンビニがあってすこし歩けばいつでも
買い物ができる、という訳には行きません。
やはり車じゃないと行きづらかったりします。
いなかではコンビニまで数キロというのは普通にある話しです。

だから、例えば車を運転できない一人暮らしの
お年寄りなんかには行商に来てくれるフクばあちゃんのような
存在は大変ありがたいんじゃないでしょうか。
フクばあちゃんと世間話をしながら買い物をする人たちは
楽しげにも見えました。
ばあちゃんも夫や息子に先立たれたりと辛い思いを抱えながらも、
行商を通してヒトと関わっていく事で
生きる糧を得ている気もしました。

スーパーの方が安くて品揃えもいいのですが、
自分がヒトや社会と直接つながってると感じる事は
なかなかない気がします。

(ボクの母親も今年の中ぐらいまで客商売をしていたのですが、
いろいろあって店をたたんでしまいました。
不景気で客が少なかったとはいえ、
できればヒトと関わる場所を無くして欲しくなかったのですが…。)

元気そうに見えてもフクばあちゃんは84歳。
身体のあっちこっちにガタがきているようです。

フクばあちゃんの後を継ぐヒトはいないでしょうかね。

元気で一日でも長く行商を続けて欲しいです。

http://www.fujitv.co.jp/b_hp/fnsaward/14th/05-382.html