Syrup16g/Syrup16g2008/02/28 03:21

Syrup16g/Syrup16g

今度の土曜日が来たらシロップ16gは居なくなります

だからじゃないけど…(…だからかな)、
今月はシロップの歌ばかり聴いています

特に1/30に発売されたラストアルバムは
ヘビーローテーションです




”床に落ちた バナナの皮
自分で投げて捨てた
それ忘れて 遊び疲れ
踏んでコケるような人生”


                   「バナナの皮」  




はははははは………思わず笑ってしまうくらい
バンド名を冠したシロップ16gこのアルバムの詩は
ボクの気分がジャストに歌われていました

ホント、全くその通りだよ…(泣笑)




”痛みを知って大人になる
それにも限界があって
痛みを知って臆病になる
それからが本格的”

                   「バナナの皮」



”傷つけ合わないように ルールを作った
それを守れるのは強い奴だけだった”

                   「ラファータ」


”俺は狂っちまったけど
俺は狂っちまったけど
何もかもは捨てきれない

みんな狂っちまったけど
みんな狂っちまったけど
何もかも忘れられない


誰でも吐きそうな
言葉垂れ流して
誰でもなりそうな
病気ぶら下がって”
              
                    「途中の行方」



”自分だけ苦しいと
どこかで思っていたのかな
やさしさを履き違えて
あなたに押しつけてばかり”

                    「イマジネーション」





言いたいことが沢山あるのに…
…有り過ぎて上手く言葉になりません


              …



痛い詩が、
時にはヘビーな音に、時にはとてもキャッチーでポップに、
時にはやさしくメロディアスなバンドサウンドに乗せて
歌われていました

今までもそうだったけど、
こんな歌ばかりなのに‥ルーザーの歌なのに、
巷のどんなヒット曲より、シロップの歌はボクにやさしく響きます

そして、このアルバムはシロップの中でも
最も優しさにあふれているようにボクには感じられました

もうお終いだから優しくしているのか、
優しくなったから終わるのか…

シロップの歌はネガティブにも感じれるけど
決して否定のための歌ではありません
後ろ向きだけど‥
後ろ向きにでも前に進もうとしている人間の歌です
後ろ向きさえも肯定していこうとする歌です

そんな歌を必要とするダメな人間は少数派でしょうね
(実際アルバムの売り上げは2万枚程度ですから)

でも、DV被害者も鬱病もホームレスも少数派なんだぜ?
(言い過ぎました)

…だからこそ、このダメだけど諦めきれない2万人にとって
シロップの詩は換えの効かない”救い”だったのです

(だった…解散ライブは終わってないけど、
でも、シロップはもうとうの昔に終わっていた様な気もします)




”夢からさめてしまわないように
夢の先のことを考えて泣くのはもうやめておこう

苦しまないで 後悔などしないで
みんな何事もない日々が当たり前なんて思ってないから”

             「夢からさめてしまわぬように」




そうだね‥そうなのかもしれません

自分だけ分かってるつもりになって‥自分だけ苦しいなんて
そんな事はないね



この歌達を生で聴けるのも後一度…

「The last waltz of syrup16g」

このライブが最後だと考えると悲しい気持ちになるけど、
今は”夢の先のことを”考えるのはやめて
シロップとの”last waltz”を、楽しむ事だけを考えたいと思います



                                  ・