永遠なるもの2009/02/06 16:35

「永遠なるもの」 中村一義




「永遠なるもの」 中村一義



先日、CDを整理していて見つけた内の一枚です

これも、もう十年ほど前に発売されたもの





あぁ、部屋のドアに続く、長く果てない道…。
平行線の二本だが、手を振るくらいは…。

あぁ、全てが人並みに、うまく行きますように。
暗いだなんて言うなって。全てよ、運命の想うままに。

急にね、あなたは言う…。「やっと笑えそうだっていう時に、
判んなくなって、泣けない、笑えない…」。

愛が、全ての人達に、分けられてますように。
一回も考えなかった。「語ってるよ」とか言って茶化して。
全ては良い笑顔のために。


急にね、あなたが言う…。「なんかに飼われていたみたい…。
もう、冗談じゃないし、泣けるし、笑える…。
なんだかなぁ…」って。

感情が、全ての人達に、降り注ぎますように。

青いよ。だって性分だ。
全ては、みこころのままに。全ては、あの“なすがまま” に…。
全ての人達に足りないのは、ほんの少しの博愛なる
気持ちなんじゃないかなぁ。

愛が、全ての人達へ…。
あぁ、全てが人並みに…。あぁ、全てが幸せに…。
あぁ、この幼稚な気持ちが、どうか、永遠でありますように。
                                   ”




「永遠なるもの」が発売された時
ハマり込んでいる友人に、このCDを贈った事があります


「ありがとう。聴いていたら涙が出た…」


…多分、嘘でしょう

彼女は相手が欲しいであろう答えを言う…


しかし、この曲を聴いて、ボクが泣いたのは本当の話しです


「何の為に頑張ってきた?
誰の為?苦しいだけじゃん…!!」


何てね

被害者意識満載で、自分の生に絶望とかして
ちょっと廃人気取りの時にこの曲を聴いて、泣きました

そして、呪文のように、繰り返しつぶやきました


「全てが人並みにうまくいきますように
愛が全ての人達に分けられてますように
感情が全ての人達に降り注ぎますように…

あぁ、この幼稚な気持ちが、どうか、永遠でありますように」


そうすると、少しだけ心が軽くなりました


本当に幼稚だと思います

でも、小さい時には確かにあった切実な気持ち…


お父さんとお母さんが仲良くなりますように
お母さんがボクに優しくしてくれますように
家族が皆笑顔でありますように
皆がみんな幸せでありますように
毎日夕御飯に唐揚げかハンバーグが出ますように
人並みの大人になりますように‥


ボクは”自分!自分!”で生きて来たけど、
東京に来て、自分に才能がない事を思い知らされた時
思ったのは「人並みにできば良いな‥」
そんな、謙虚な気持ちでした

なのに、いつの間にか、

「アイツよりオレの方が…何でオレばかりこんなめに…
オレはもっと評価されて良いはず!!」

そんな事ばっかり考えて、ひがんで、いじけて…

でも、この曲に出会った頃は
自分を嘆くのにも疲れていました

だから、
「全ての人達に愛が分けられていたら良いのに」
という、 奇麗事にも聴こえる幼稚な想いが
ボクのこんがらがった心をとてもフラットにしてくれて
気持ちを落ち着かせてくれたのでした


歳を取る毎に色んな知識や経験が
この思いを幼稚にしていったけど、
でも、本当に”永遠なるもの”は
こんな原始的な願いなのだと思います


実は今でも、この幼稚な気持ちが
永遠であるようにと、思っています



”愛が全ての人達に分けられてますように”



                                    
全ての人が、後もうほんの少し博愛の気持ちを持てば
世の中が生きやすくなるのにね



                                   ・

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